あらゆる心的外傷(トラウマ)の諸相とその治療への方向性を具体的・情熱的に示した本書は、初版刊行以来、世界中の読者から感動をもって迎えられ、現在ではトラウマ問題の「バイブル」の地位をゆるぎないものにしている。しかし、被害者をはじめ、この問題に対する取り組みはまだ始まったばかりであり、事態は流動的である。
本書は、現下の問題への提起を書き下ろした一章「外傷の弁証法は続いている」を加えた増補版である。「心的外傷」という主題は、すべての〈私〉の問題であり〈あなた〉の問題であり〈私たち〉の問題である。この国の多くの人に読み継がれることを願い、新たに世に送る。(みすず書房サイト)
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