危険な人間の系譜――選別と排除の思想
社会から排除される<危険な人間>はどのように創り出されたのか。19世紀末から20世紀初頭、科学と法の交錯から保安処分と優生学を軸とする<危険な人間>をめぐる議論が熱を帯びた。排除のための選別は科学の手に委ねられ、多くの一流の学者が犯罪対策と優生政策に関わり、多様な類型が考案された。生まれつきの犯罪者、変質者、社会敵対者、改善不能者、悪質遺伝者、お荷物人間、性癖犯罪者、そしてサイコパス。21世紀の今、装いを新たに<危険な人間>の言説が蘇ろうとしていないだろうか。(弘文堂
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